・寛窄

~臨床例➀~

 

 次、寛窄。幅広、幅狭。幅広いのは熱、幅狭いのは寒。ここから考えないといけないのは、幅広いのだから寸関尺のこと。前後のこと。浮中沈、縦のことではない。でも浮中沈のどこかにある。だから触って、ここで幅広い、幅狭い。押して、幅広い、幅狭い。虚しているのか、実しているのか、表なのか裏なのか、そして幅広くてフワフワだったら熱。浮いている所で症状聞いて、「腰痛」だったら、いつ?朝。そうすると陽気上ろうとしている時に、熱が発生している。なんで熱発生しないといけない。そうゆうときは脈はひとつだけ診るのではなく寸、浮の方で問題起こしていたら、必ず沈を診る。浮沈、関沈、尺沈。咳込んだら必ず右寸のことを診る。肺のことだから。そうするとどこかで幅広いのあったら熱のこと。その人の特徴は温まるとどうなるのか?寒いとどうなるのか?精神的な面は?家族、これからのこと考えると咳こむのか?咳き込むなら塞がっている。鬱の要素ある。気分、朝起きると咳き込む。これは完全に気分の問題。咳と一緒に頭痛。常に頭重い。重いと咳き込む、咳込んで頭重い。咳、肩、これだけで弁証していかないと。細かく弁証して初めて分かる。脈とってこれでいいのか。陰虚、陽虚、血虚、気虚とか証決定する前に一つの要素。でも絡んでいるのは弱いという事、強いという事。陰虚は二つの要素。陰の要素、虚の要素。陰虚、絡んでる要素をごっちゃにしない。要素と要素が絡むのは一般的。でも本当の要素は長いとか短いとかフワフワとか尺沈上がらない、下がるとか絡んでるわけ。だから一つの要素決定。次の要素決定。そうゆうのが体の中で絡んで証が決定する。だから寛窄はこれだ!なんてのはない。長短、これだ!なんてのはない。形は薄い厚い、固い、太い、幅広、幅狭とか形が現れる。勢いは形によって表れる。その形は証を決定するのに一番大事。だからその勢いはなんだと。固い太い、太いはどこから太い。流動的なのも。形は、勢いはいろんな所、尺沈、どんどん押すと。だからまず勢いを理解しないと。勢因形顕。だから形が太いやわらか、やわらかいのは熱。縮んで固、幅狭い、これ全て冷え、冷えの方に走っている。ひとつのことを考えた時、これは熱。この熱は実の方に行っているのか、虚の方に行っているのか、脈とって弁証。分からない作業ではない。楽しい作業だ。陰陽だから。